前回のおさらい
リチウムイオン電池のサイズには以下のように多種多様な種類があります。
- 26650リチウムイオン電池(上段)
- 10440リチウムイオン電池(下段・左端)
- 14500リチウムイオン電池(下段・左から2番目)
- 18650リチウムイオン電池(下段・右から2番目)
- 21700リチウムイオン電池(下段・右端)
これらのうち、10440・14500についてはそれぞれ、単四・単三乾電池(ニッケル水素電池)とほぼ同サイズであるため、それらのケースを流用すればよいことは前回述べました。
目次 1 リチウムイオン電池のサイズは多種多様!2 リチウムイオン電池の保管上の注意3 格納用ケースの考察3.1 104…
では、残りのバッテリについてはどうすればよいのでしょうか?
プラケースにばらばらに格納する?
確かに、自宅ならそれでもよいでしょう。ですが、アウトドアなどではさすがにそれでは不便です。
また、21700リチウムイオン電池については、2本を超えて格納できるケースがまず見当たらないため、自宅での保管にも大変不便するというのが実情です。26650リチウムイオン電池も、3本以上格納できるケースは稀ですね。
流用できるアイテムを探そう
18650リチウムイオン電池で考えましょう。
18650リチウムイオン電池は、基本的には直径が18mm、長さは65mmです。
実際に手に取ってみると、これは何かのサイズに酷似していることに気づく人もいるかもしれません――意外なものですが。
山林などで落ちているのを見かけたことがある人もいるかもしれませんが、実はこれ、12ゲージのショットガンのショットシェルとだいたい同サイズなんですよね。
散弾銃で使用する装弾(ショットシェル)の内部構造と各部品の名称や、弾丸の大きさを一覧表にしました。…
12ゲージの散弾銃の口径(ショットシェルの直径)は概ね18.5mm、また、ショットシェルの長さは最もよく使われるもので概ね70mmになります。
――ということは?
このような、12ゲージのショットシェルを収納できるケース・ショットシェルポーチがあれば、実に上手くはまることになると想像しました。
21700リチウムイオン電池はサイズが若干太目ですが、この手のケースはゴムバンドで固定する場合が多いので、3mm程度の誤差は許容されるでしょう。
26650リチウムイオン電池はさすがに太すぎますが、これはゴムバンドで留めずに1本だけ入れればよいのではないでしょうか。
なお、電池はショットシェルと違い、「張り出し」になっている部分がないため、こういうケースを使うと恐らくすっぽ抜けます。使用は避けた方がよいでしょう。
ショットシェルポーチの実用例
ということで、ショットシェルポーチを購入して試してみました。
ゴムバンドの固縛が結構きついとはいえ、
- 18650リチウムイオン電池は概ね想像通りにジャストフィット。
- 21700リチウムイオン電池は若干きつめではあるものの、ゴムバンドで固縛可能。
- 26650リチウムイオン電池はさすがに固縛できないものの、上記のように割とぴったり収納可能。
26650については収納力がかなり落ちますが、元々これは大容量ゆえ大量にストックを持ち運ぶ性質ではないため、許容範囲内でしょうか。
ポーチの蓋が閉まらなくなることもないですし、なかなか上手くフィットした感があります。
アウトドア等で大量にリチウムイオン電池を持ち運ぶ方は是非お試しあれ!