海外から輸入したある機器に付属した、ボタン電池の型番を見てみたところ、LR932 というボタン電池が付属していました。
なかなか見かけない型番ですよね、これ。というか、どこで売ってるかもわかりませんでした。
頼りの Amazon ですら壊滅です。
LR932 は購入できるのか?
そうなると、問題はまずこれ、「購入できるのか?」でしょう。検索してみたところ、
アルカリボタン電池LR932は一般販売されておらず、家電量販店などの店頭では購入できません。また、ネット通販での購入も難しいようです。
いきなり出鼻を挫かれましたね。
頼みの綱の Wikipedia に聞いてみると、
Rarely used independently.
List of battery sizes – Wikipedia
そもそも、単独で使用することは企図していないようですね。
したがって、残念ながら購入は不可能と考えるべきでしょう。
LR932 は入手できるのか
購入できなくても、要は何らかのルートで入手できればよいのです。
実は、Wikipedia のサイト内にも重要な示唆があり、
8 of these in series are used to form an A23 battery.
Usually contains a stack of eight LR932 button cells shrink wrapped together.
List of battery sizes – Wikipedia
A23 batteries are constructed of eight individual LR932 alkaline button cells enclosed in a wrapper.
A23 アルカリ電池は、8個の LR932 から構成されるようなのです。
すなわち、A23 アルカリ電池を解体すれば、8個の LR932 が得られることとなります。
A23なら、Amazon で普通に売っています。ならこれを解体すればいいだけの話ですね。
‥本当に解体していいのか、メーカサイトで A23 の仕様を調べてみることにしました。
メーカサイトで確認
今回買おうとしている A23 電池は、Vinnic 社製のものなので、アルカリ電池の製品紹介ページに飛んで、製品詳細を当たってみることに。
そしてこの仕様を見た限り、電池8個の組なのは間違いがなさそうですし、内部の電池に傷をつけない限り解体もそうそう失敗するものはないでしょう。ということで。
解体
解体します。
外観観察
その前に一応解体に入る前に、A23 電池の外観観察も行っておきましょうか。
価格は6個セットで¥600ほど。高くはないです――ましてやここから40個 (8 * 5) のボタン電池が「収穫」できるとなれば。
大きさは1円玉との比較でこの程度。単五より一回り大きい程度かな?
外皮はペンチで軽くよじれば簡単に剥がれます。
この際、ペンチで深く切り込んだりして内部の電池に損傷を与えないように注意!
無事、大量の LR932 を得ることが出来ました。めでたしめでたし。